第3回更新 |
冒険結果
(別窓で結果が開きます) |
パーティ編成も無事終わり、今回から再び4人で戦えるようになりました。
とりあえず、訓練場にてチーム制の模擬戦を行うという話を聞きつけ、まずは肩慣らしを行うことに。
相手はこちらと同じ4人。実戦経験はないとのことですが、それなりに鍛えられてはいるようです。
それどころか、子供と女性ばかりのパーティを前に、どこかホッとしたような雰囲気も……。
これに反応したのは、もちろんこの2人でした。
サナル「チビだってバカにしたら、痛い目見るよ。たぶん」
コテツ「手加減なんてナメたことは考えんなよ、一生後悔させてやる」
その一方で、後ろではこんな呟きが。
アヤ「あーあ、早く新しい服買わないと」
微妙に恐ろしい発言ですが、幸いにも少年たちの耳には入らなかった様子。
もし聞こえていたら、確実に戦意は半減していたことでしょう……。
ピンチをひそかに乗り越えつつ、模擬戦は幕を開けました。
前回のアレで味をしめたのか、コテツは開始直後から格闘戦で打撃を連発。
頭突きに始まり、飛び蹴りや肘打ちとやりたい放題です。
そんなこんなで、試合はあっという間に中盤へ。
相手チームのうち、既に魔導士見習いのプラモ氏はサナルのクリティカルの前に倒れ、残りの3人も体力が半減という状態。
対するニュージェネは、前列で集中攻撃を食らったサナルがやや危ないものの、他はほとんど無傷です。
このまま一気に押し切れるかと思いましたが、そこで異変は起きました。
コテツが飛び蹴りの踏み切りに失敗し、床に足を滑らせて転んでしまったのです。
「床くらいきっちり拭いとけー!」と怒鳴るコテツですが、その直後に何とサナルまで転倒。
本気で掃除に手を抜かれていたのか、それとも少年たちが不注意なのか。
その答えは、この試合で他に転んだ人間がいなかったことから自ずと明らかでしょう……。
前列の2人が体勢を崩し、一気に苦境に立たされたかと思われたニュージェネ女性陣。
しかし、ここで底力を発揮したのはやはりこのお方でした。
プリシラ「すまんが、しばらく眠っておいておくれの」
相手の主戦力・戦士見習いのターボ氏を倒しつつ、この一言。
その後も、「あまり年寄りに無理はさせんで欲しいのぅ」などと言いつつ、確実に敵の戦力を削いでいきます。
やはり、彼女は敵に回したくありません。
この間に少年たちも戦線に復帰。
ラスト、コテツが一本背負いでミラック氏に止めを刺し、ニュージェネの勝利となりました。
コテツ「格闘戦禁止ってルールは聞いてねえからな、悪く思うなよ」
会心の笑みを浮かべるコテツですが、一本背負いを仕掛けるために、敵の眼前で木剣を放り捨てるのはどうかと思います。
いつか痛い目に遭っても知らないぞ、本当に。
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インターミッション
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やはり冒険者が数多く集う場所であるからか、色々と新しい出会いは多いようです。
中には険悪なファーストコンタクトもあったものの、訓練場にも見知った顔が少しずつ増えてきました。
さらに、この日はちょっとした再会が。
少女「あ……あなたはこの間の……この間はありがとうございました(ぺこっ)」
そう言ってコテツに声をかけてきたのは、先日出会ったあの少女(詳しくは『灰色の街』を参照)。
“厳島桜花”と名乗った彼女は、「なにかお礼をさせてください」とコテツに申し出ます。
――心なしか、頬が紅潮しているように見えるのは気のせいでしょうか。
対するコテツは、仲間の手前もあってか落ち着かない様子。
アヤやサナルが気を回して先に帰ろうとするのを慌てて引き止めつつ、しどろもどろになって応対します。
別にやましいことは何一つないのですから、堂々としていればいいものを。
結局、日を改めてパーティ全員に手料理を振舞う、という桜花の提案を聞き入れることになりました。
今まで、女性関係でロクな目に遭ったためしがないコテツ。
そんな彼に対し、桜花の存在が今後どう関わっていくか、気になるところです。
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第4回更新 |
冒険結果
(別窓で結果が開きます) |
前回に引き続き、今回も訓練場にて模擬戦を行うことになりました。
同じ時期に飛ばされてきた冒険者たちの中には、既に外に出ているパーティも数多くいるのですが……どうやら慎重に進んでいく方針のようです。
もっとも、そう考えているのはプリシラ婆とアヤの2人だけかもしれませんが。
気になる今日のお相手ですが、よく見ると前回と同じ4人組。
コテツなどは思わず「代わり映えしねえなあ」と呟いていましたが、そんな折にアヤのこんな言葉が。
アヤ「みんな油断しないでね?(相手を見て)あ、あなたたちは油断してていいのよ☆」
最初ならばともかく、一度負けた相手に油断することはそうそうないような……。
一方、前の模擬戦で結構な痛手を被ったサナルも、ひそかに闘志を燃やしていました。
サナル「今日はこの間みたいにはギリギリな感じにならない予定だから、覚悟しとけよ!」
今回は防御テクニックを特訓(自主訓練)で鍛え直しての挑戦。
コテツもそんな彼を少しだけ気遣いつつ、片側を任せる姿勢のようです。
そして、再び模擬戦は始まりました。
「任されたら、やっぱ活躍しないとでしょ!」と意気込むサナル。その言葉通り、攻守ともに良い動きを見せます。
それを見たコテツも、負けじと攻撃を仕掛けていくのですが……。
コテツ「そら、頭ががら空きだってんだ!」
後列で魔法の詠唱を行っていたプラモ氏に狙いを定め、頭目掛けてハイキック。
よろめいた彼の首を武器を持ったままの腕で抱え、何をするかと思えば……。
コテツ「――打撃は囮、本命はこっちだ!」
フロントネックロックで容赦なく首絞め。
これは魔法使いにとっては厳しいだろうと思われた瞬間、予想外の事態が。
何と、プラモ氏はそれでも魔法の制御を維持していたのです。
首絞めにも負けない集中力。凄いよプラモさん!
放ったファイアーボルトはあっさりプリシラ婆にかわされてしまいましたが、そんな彼の雄姿は見る者の心に刻み込まれたことでしょう……。
その後、コテツは後列のデビアン氏をブレーンバスターで撃墜。
ここまで来ると訓練の趣旨を間違えているような気がしないでもないですが、一応加減はしているようなので良しとするべきでしょうか。
結局、今回は誰も危機に陥ることなく、ニュージェネの圧勝に終わりました。
模擬戦終了後、そろそろ外に出たいと口々に言う少年たちを眺めつつ、プリシラが一言。
プリシラ「まあ、こんなもんかの。さて、そろそろ大丈夫かのぅ(ぼそり)」
晴れてお許しが出たところで、次回から実戦に臨むことになったニュージェネの面々。
――虹の消えた元王都で、彼らを待ち受けている冒険とは?
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インターミッション |
――それは、4月4日の出来事でした。
コテツ「――ん? ああ、そーいや……」
壁にかけられたカレンダーを見て、ふと足を止めるコテツ。
実は、この日はコテツの15歳の誕生日だったのです。
パーシィ「あれ? コテツじゃない。どうしたの、そんなところでボーっとして?」
しばしカレンダーを眺めていたところ、パーシィ&パティのベル姉妹が連れ立ってそこを通りががかります。
誕生日を気にしていると思われたくないコテツは何とか話を逸らそうとするものの、慌てて要領を得ない対応に。
パーシィがますます不審な目を向けてきた時、さらに声をかけてくる人影が。
桜花「4日がどうかしたんですか?」
桜花の登場で、もはや誤魔化しきれないと悟ったコテツはとうとう今日が誕生日であると吐露。
屈託なく祝いの言葉を述べてくる彼女らに照れた様子を見せつつも、まんざら悪い気分はしないようです。
さらに……。
サナル「おめでとっ! でもおれだってあと2ヶ月(と十数日)後に追いつくからなっ!(脱兎)」
と、物陰で見守っていたサナルから祝われてみたり。
アヤ「治療士なのに盾を持ってる子がいたから服と交換したのよ。……ということでちょっと遅いけど誕生日おめでとう(はぁと)」
と、アヤからは取引で手に入れたというバックラーを貰ってみたり。
何だかんだ言いつつ、幸せな誕生日を過ごすことができたようでした。
やはり人間、素直が一番のようです……。
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