第9回更新 |
冒険結果
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石拾いが無事に終わり、今回から新しい仕事です。
ようやく犬猫の相手をしなくて済むと思いきや、今度は害虫駆除とのこと。
アヤ「虫とか嫌いなんだけどしょうがないか……」
前回のインターミッションで調達した殺虫剤を手に、どことなく憂鬱な面持ちのアヤですが……。
実際の現場は、想像していたよりもより深刻であったようです。
澱んだ空気、そこらじゅうを這い回る毒虫の群れ。
かつての王都の荒廃を目の当たりにして、少年たちも顔を顰めつつ言葉を交わします。
コテツ「随分と陰気くせぇとこだな」
サナル「うん……気分の重くなるところだよね……空気がまずいー」
のっけからやる気の落ちるシチュエーションではありますが、これも任務。そうそう放り出すわけにはいきません。
文句を言いつつも周囲の探索を行っていたところ、大きな毒虫が数匹、一行の前に姿を現しました。
顔を顰めながらも、すぐさま臨戦態勢を整えるニュージェネの面々。
虫を前に、コテツがぽつりとこんな一言を……。
コテツ「流石にあいつらは殴りたかねぇな……」
てか、殴らんでくださいコテツ君。
前回きちんと刃のある剣買ったでしょうが……。
他のメンバーからも「木酢液」とか微妙な単語が飛び交ってはいましたが、相手が害虫とあってまったく容赦の欠片もなく。
武器と魔法の全力攻撃により、虫たちは程なく殲滅されてしまいました。
アヤ「次から武器変えようかな……」
戦闘終了後、ナイフでの応戦を強いられていたアヤがやや青い顔で一言。
犬猫相手に心が痛んだ前のクエストとは違った意味で、神経をすり減らす展開になりそうな予感です……。
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インターミッション
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――さて、今回はちょっとした祝い事が。
プリシラ婆が、二回目の挑戦で黄魔導士の試験に見事合格したのです。
巷ではボーダーが引き下げられたという話ではありますが、まだまだ中級の壁は厚いという現状。
ここは、しっかり貫禄を示したといったところでしょうか。
サナル「おばあちゃん試験合格おめでとー!!」
コテツ「おめでとさん、これも年の功ってやつか? 俺も次の試験行って来るわ」
時を同じくして『冒険王決定戦』の開催告知が出たこともあり、コテツも軽戦士の試験を受けることを決意。
やはりトーナメントとあって、気合の入り方が違うようです。
そんな折、アヤが試験について「戦士は実技だけなの?」と一言。
サナル「え、なんか知識とかも試されるわけ……?」
途端に慌てた顔になるサナルに、からかい半分に声をかけていくコテツでしたが……。
コテツ「あー、狩人とかだと筆記もあるかもしんねーなぁ。方角の知り方とか、食える草の見分け方とか、獲物の捌き方とか……」
サナル「捌き方!? そんなの、そん……っ!!(衝撃)」
動物好きの彼には、ややショックが大きかった様子。
コテツ「狩人なら必須じゃねーかそんなん。なんなら俺が教えてやろーか?」
サナル「えええええ遠慮する!! いいありがと結構ですっ!」
事も無げに言い放つコテツの申し出に、全身で拒否の姿勢を示しつつ後退り。
大騒ぎの少年たちをよそに、この方はまったくいつも通りでした。
プリシラ「今日ものどかじゃのぅ( ̄旦 ̄)」
お茶はいいから助けてお婆ちゃん!
その後、あまりに嫌がる様子を見て、コテツもようやく攻撃の手を緩めたのですが。
やはりショックが大きかったのか、後日サナルのこんな姿が……。
サナル「やっぱり捌くなんて……その分草で点取るもん……(座り込んで草いじり)」
頑張れサナル……。
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第10回更新 |
冒険結果
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虫退治2回目。
小さいものからやや大きいものまで、とにかく数の多い毒虫たちに、メンバーたちは早くもうんざり気味です。
パーティを取り囲むように動く虫たちの群れを前に、コテツが忌々しげに一言。
コテツ「――こーいう時、アレが使えりゃ楽なんだがな……くそっ」
現状を打破するための手段に心当たりがあるようなのですが、どうやら実行は不可能な様子。
一体何をするつもりだったのか。
サナル「……知ってても今使えなきゃ意味ないけどさ」
幸い、このサナルの呟きはコテツの耳には届かなかったようでした。
うっかり聞かれていたら、また一悶着あったかもしれませんが……。
そんな場面を交えつつ戦闘開始。
今回の見所は、当然これに尽きるでしょう。
プリシラ「さあ、どんなもんじゃの」
前回、黄魔導士にクラスチェンジに成功したプリシラ婆が、2色魔法・ストーンストームを初披露。
約40ダメージを敵全体に与えられるとあって、かなり強力です。
これを見て、他のメンバーも勢いづいてきます。
虫に近付かなくてもいいようにと、鉄の杖を装備して後列から攻撃を仕掛けていたアヤは、射程と攻撃力の高さで虫たちを圧倒。
調合した殺虫剤も併用して、果敢に攻め込んでいきます。
終いには、芋虫に見事な一撃を入れつつ、こんな台詞まで飛び出しました。
アヤ「油断したわね? 死ねぇ☆」
その後、コテツに対するキュアでも同じことを言っていましたが、この際気にしない方が賢明かもしれません。
ほどなくして虫たちは一掃され、体力的にはわりと余裕をもって勝利。
しかし、これはあくまでも目の前の敵がいなくなったというだけ。まだまだ、付近には毒虫たちが蠢いています。
サナル「なんか、まだ羽音が聞こえる気がするー。足とか這われてそうな気がするー」
コテツ「――あーもう、しつこいんだよ! まとめて殺っちまえってんだ!」
それぞれ別の意味で我慢の限界といった少年たちですが、そんな彼らを眺めていたプリシラ婆が頷きつつ一言。
プリシラ「みんな、強くなったのぅ(微笑)」
流石だ、この状況にもまったく動じてない……。
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インターミッション |
『冒険王決定戦』のトーナメント表が発表されました。
「2」になってから初めて開催されるトーナメントとあって、今回はかなり多くの参加者が申し込みを行ったようです。
トーナメント分けも、個人戦のLv1から、高レベルパーティが集うLv7まで、幅広いものとなりました。
そんな中、ニュージェネは最高位のLv7に割り振られることに。
パーティがフルメンバーで、さらに全員レベルが高いことがその理由だと思いますが、第3期においてLv1が定位置だった身としては、どうしても違和感が拭えません。
さらに、Lv7トーナメントの参加チームで唯一中級クラスのメンバーがいることもあり、巷では優勝候補との声も。
色々と(プレイヤーにとって)頭の痛い事態ではありますが、運命とは恐ろしいものです。
コテツ「――よう、社長。トーナメント表見たか?」
第1戦目の相手は、ロード・ヴェント氏率いる『ヴェント財閥』。
コテツとヴェント氏は以前に知り合っていますが、色々と因縁の深い間柄です。
こんなに多くのチームが参加している中で初戦にぶち当たるとは、まさに宿命としか言いようがないでしょう。
宣戦布告がてら挨拶に訪れたメンバーを前に、自信に満ちた表情でこう言い放つヴェント氏。
ヴェント「ククク、まさか初戦で私のチームに当たるとはな。貴様等も運の無い」
当然、これで少年たちが尻込みするはずはなく。
サナル「運がないなんて、なんで今からわかるんだよ。試合の日を待ってろよっ」
コテツ「それが本当に不運だとしても、んなもん跳ね返してやるよ」
双方、一歩も引く気配はありません。
ひとまず、この続きは試合でといったところでしょうが……これからがまた大変でした。
クエストの方は一旦休みということになるので、そちらの心配は不要なのですが、何しろ「2」では初の対人戦。
システムがかなり変更されたこともあり、戦術の面では手探りと言うしかない状況です。
勝ちのみに拘るつもりはなくとも、「やるからには全力で」というのがパーティ全体の意志。
曲がりなりにも優勝候補と囁かれている以上は、結果はどうあれ無様な試合は許されないでしょう。
とにかく今できるベストを尽くそうと、装備面から作戦まで綿密に話し合いを進めていきます。
やがて方針は固まり、きっちり準備も整いました。
あとは当日を待つのみですが、とにかく何が起こるかわからないのが対人戦の常。
果たしてどうなることやら……。
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