第125回更新 |
冒険結果
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波乱の多かった野犬退治を乗り越え、ようやくパーティとして形になったニュージェネレーションズ。
次なる任務は孤児院警護。どうやら、そこの畑を荒らす不届き者がいるようです。
現地に辿り着いてみると、荒らされた畑の上空に幾羽もの野鳥の姿が。
まずは、小手調べとばかりに戦闘となりました。
サナル「なんだか攻撃するの可哀想だなぁ……」
コテツ「そういう時は狩りだと思っとけ。あれは鶏肉が飛んでるんだ」
動物と戦うことにあまり気が進まない様子のサナルに、軽くアドバイスを行うコテツですが……。
野鳥のラインナップは、カラスが2羽、スズメとタカがそれぞれ1羽。
何だか、どれも食用には適していない気がするのは気のせいでしょうか。
今回の敵は全て空中にいるため、魔法ならばともかく、武器で白兵戦を挑むには少々厳しい距離です。
石を投げるのも有効に思えますが、これは少々時間がかかってしまうため、メインの戦術にはなり得ません。
そこで、コテツは鳥たちが餌をついばみに降下したタイミングを狙い、自らも跳躍して攻撃を仕掛ける戦法に出ます。
コテツ「『とら』! ――今だ、飛べっ!!」
カラスに一撃を加えつつ、飼い犬の『とら』に合図。
しかし、とらはここで何と攻撃をファンブル。飛ぼうとした瞬間、すっかり及び腰に……。
結論――飛べない犬はただの犬。(当たり前)
余程怖かったのか、その後もとらは尻尾を丸めて縮こまるばかり。
結局、この戦闘中はほとんど動こうとしませんでした。
その間に飼い主たちは存分に暴れ回り、次々と野鳥を撃退。
不利と思われた空中戦もなんのその、あっさり彼らを追い払ってしまいました。
戦闘後、傷を負って地面に落ちた鳥の一羽を見て、アヤがぼそりと一言。
アヤ「……私は鶏肉いらないからね……」
だから、ああいうこと言うと誤解されるんだってば、コテツ……。
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インターミッション |
本日の警護を追え、一度街に戻ってきた一行。
まだまだ野鳥は多くいるようなので予断を許しませんが、とりあえず今日のところはもう大丈夫でしょう。
その晩、コテツとアヤの間にちょっとだけ気になる会話が。
コテツ「ほらよ、これでいいか? 言っておくが、変な服とか買うなよ」
どうやらアヤが少々入り用らしく、コテツにお金を借りた模様。
パーティとなれば資産はある程度共有になるので、それ自体は珍しいことではないのですが……。
なにせ、露出度の高い服装を好む彼女のこと。コテツが警戒するのも、ある意味では当然かもしれません。
一方のアヤは、仲間の疑いの眼差しにもまったく頓着せずにこんな一言。
アヤ「ありがとうコテツ君。……服は買わないから安心してね(はぁと)」
この言葉を信じるならば、コテツの心配はまったくの取り越し苦労です。
しかし、それでも彼女の態度に釈然としないものがあるのか、しばらく彼は怪訝な表情を崩そうとはしませんでした。
――そう。確かに、アヤの言葉に嘘偽りはなかったのですが。
コテツが危惧していたのとは別の方向で、嫌な予感は見事的中してしまうのでした……。
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第126回更新 |
冒険結果
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そんなこんなで、引き続き孤児院の警備。
本日も、畑をしつこく狙う野鳥たちとの戦いが待っています。
――と、その前に。今回はこんな1コマが。
コテツがたまたまアイテムとして所持していた『[手作り]ねぎま』(食料)をアヤが発見したことから、それは始まりました。
アヤ「コテツ君、その串に刺さってる肉ってもしかして……(疑いの目)」
前回からの微妙な発言が災いしたか、倒した鳥を調理したものと勘違いされた模様。
さらに追い討ちとばかり、残りの2人も口を開きます。
サナル「そういやコテツ、肉いっぱい持ってるよな……その上、あれも肉?(鳥を見て)」
プリシラ「それにしても、若いもんはよく食べるのぅ。まあ、食う子は育つと言うからの」
やっぱり狩ったものと思われてる……。
コテツ「これはただの弁当だし、鶏肉と思えって言ったのは物の例えだ。お前ら俺を何だと……」
呆れ顔で否定するコテツですが、既に赤犬から犬肉をゲットしてしまった前歴があるので、いまいち信用してもらえません。
やがて、再び野鳥たちとの戦闘になったのですが……。
サナル「あれは肉……肉……にく……(暗示)」
コテツ「うるせーぞサナル、横でブツブツ言うな!」
ご覧の通り、かなりご機嫌斜めの様子。
「肉と思え」って言い出したのは自分のくせに。
コテツ「――煮ても焼いても食えねえな、てめえらは!」
またも微妙な台詞を吐きつつ、いつもの如く突貫するコテツ。
前回及び腰になってしまった『とら』も、飼い主に叱責されてしっかり飛んでいました。
さらに、先日のクラスチェンジ試験でアヤが灰魔導士に合格。
キュアに加えて、全体攻撃魔法のエナジーストームが使えるようになったことで、空の敵に対する火力は一気に向上したと言えるでしょう。
結果、まったくピンチを迎えることなく戦闘終了。
慌てて逃げていく生き残りの鳥たちを見送りつつ、サナルくんが一言。
サナル「……やっぱ肉じゃないよっ」
何か……肉に始まり肉に終わった気がする、今回……。
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インターミッション |
――事件は、その日の夜に起きました。
コテツ「おい、アヤ――そりゃ何だ!? 服は買わないんじゃなかったのかよ!?」
わなわなと震えながらコテツが指した先――そこには、一着の白い水着。
しかも、ただの水着ではありません。色々と手を加えてあるらしく、各所に装飾が……。
謀られたと怒るコテツに対し、アヤはいつもの如く涼しい顔でこう答えます。
アヤ「えっ? ちゃんと外で着ても平気なように強化したんで、買っちゃいないわよ?」
そう。彼女がコテツにお金を借りた理由は、水着の強化資金を工面するためだったのです。
その名も『白色の水着(戦闘用)』。戦闘用って、貴女……。
開いた口が塞がらないコテツですが、アヤはそんな彼にさらに追い討ち。
アヤ「……っていうかコテツ君私の服とかチェックしてるの?」
コテツ「(ぶち)……誰がんな事するかっ!!」
頭に血が上り過ぎたのか、コテツはとうとう鼻血を噴く始末。
……ちょっと待て、今何を考えたんだ少年よ。
サナル「2人とも何やって……(水着を見)わ、なにこれアヤさん?」
この騒ぎを聞きつけ、今度はサナルがやって来ました。
水着を見て首を傾げつつも、コテツに視線を向けて一言。
サナル「鼻血、カッコ悪……(ぼそ)」
コテツ「……ああ!? 何か言ったかサナル!?」
サナル「うわ! なんも言ってない、カッコ悪いとか言ってないってば!」
その後もコテツの怒りはなかなか収まらず、しばらくこの騒ぎは続いたのですが……。
――とりあえず、コテツ君。
いいから鼻血くらい拭け。
つくづく、若いって恥ずかしい。
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第127回更新 |
冒険結果
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倒した鳥をその場で捌いて調理しただの、手当たり次第に肉を欲しがるだの、色々と噂(?)を立てられてしまったコテツ。
プリシラ婆にまで「コテツや、これはやらんからの」と肉の天ぷらを隠されてしまい、彼の苛立ちは募る一方です。
コテツ「……ったく、婆さんまでよ。本当に俺を何だと思ってるんだ……(ぶつぶつ)」
サナル「肉好き」
あっさり即答するサナルですが、その直後、コテツを見上げてこんな一言。
サナル「……あ、でも育つなら、おれもいっぱい食べなきゃな……(上目)」
とりあえず、大きくなりたいなら肉だけじゃなくて野菜も食いましょうね、サナル君。
そんな場面を挟みつつ、今日も仕事と相成ったのですが……。
アヤ「次から次へと来てきりがないよね。何かいい方法ないの?」
確かに、いくら追い払っても野鳥は次々にやってきます。
畑をこの先ずっと守ることを考えるならば、もっと根本的な対策を立てなければなりません。
協議の末、パーティは野鳥たちの住処を直接叩くことを決意。
サナルの先導のもと、近くの山へと足を踏み入れた彼らは、そこで意外な黒幕の正体を知ります。
何と、山に住む狩人が鳥たちに盗みを働かせていたのです。
サナル「鳥は……まあ仕方ないかなぁって思ったけど……」
アヤ「子供と老人を狙うなんて……セコいやつ」
彼にもそれなりの事情があったのでしょうが、それでも子供や老人を標的にするようなやり方を許すわけにはいきません。
かくて、ニュージェネは狩人と野鳥たちを相手に一戦交えることとなりました。
もはや鳥の相手は慣れたもの。そこに1人くらい地に足のついた相手が増えたところで、そう違いがあるはずもありません。
弓を使ってくる狩人と鳥たちの攻撃に多少ダメージは負ったものの、倍返しとばかり手痛い反撃を叩き込んでいくパーティ。
アヤのエナジーストームでザコはほとんど一層され、あっという間に残るは狩人1人。
接近戦に持ち込まれては成す術もなく、ラストはサナルのクリティカルで戦闘不能に追い込まれてしまいました。
コテツ「鳥にセコいこと教えるんじゃねぇよ、アホが」
アヤ「二度と戻って来るんじゃないわよ?」
戦闘終了後、未だ怒りが冷めやらず口々に悪態をつく一行。
自然界で一番ずる賢いのは、やはり人間であるのかもしれません。
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インターミッション |
無事に今回の任務も完遂し、一息つくことになったニュージェネレーションズ。
次の仕事はどうしようかと相談していたところ、またもやトーナメントの話が持ち上がります。
最初はコテツ1人だったこのパーティも、今や4人のフルメンバー。冒険の中でレベルも上がり、確実に実力をつけつつあります。
そこで、パーティは一つ腕試しをしようとトーナメントに参加することを決意。
まだ優勝は難しいでしょうが、それでも現状でどこまで行けるのかは興味深いところです。
それぞれトーナメントに向けて準備を整える中、予選の日がやってきたのでした……。
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