第117回更新 |
冒険結果
(別窓で結果が開きます) |
夏祭りも終わり、再び訓練場へと戻ってきたコテツとアヤ。
不愉快極まりないあのゴロツキどもも流石に懲りたのか、最近は姿が見えません。
これで、気分よく模擬戦に打ち込めるというものでしょう。
この日は、コテツが訓練場の片隅にある戦闘用のゴーレムを発見。
聞けば訓練用に作られたものとの事で、これは面白そうだとゴーレムとの模擬戦を提案します。
アヤも人間を相手にするよりは気が楽だと思ったのか、これを承諾。
そんなわけで、今回はゴーレム2体との戦闘となりました。
ゴーレムは相手の実力に合わせて強さをある程度調整できるらしく、誰が挑んでもそれなりに均衡した戦いとなるようになっています。
HPも多目に作られており、自然と長期戦の構えに。
幸い、見た目に反してゴーレムはパンチ力がやや足りないようで、後列のアヤが集中的に狙われたものの大事には至りません。
コテツも新しい鎧で防御力がアップしており、持ち前の回避力と合わせてゴーレムの攻撃を凌いでいきます。
時間は多少かかりましたが、そう危ない場面もなく模擬戦は終了となりました。
ちなみに、今回はアヤのキュアが戦闘中にクリティカル。
当然ながら、回復量は通常よりも結構増えていたのですが……。
この時、何を思ったかアヤさんの口からはこんな台詞が。
アヤ「えーとこういう時は……『死ねぇ☆』」
回復で「死ねぇ」ってどういうこと!?
後に彼女が言うには、この台詞はアヤの父親が書いた本に記されていた、とある戦士の口癖であったとか。
でも、これってどこかで聞いたことがあるような。
――ねぇ、コテツ君?
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インターミッション |
訓練は快調に進み、もうそろそろ冒険に出てみようかなどという話も出てきました。
まだ見ぬ外の世界に向け、コテツの胸も自然と期待に高鳴ります。
――しかし、こういう時にこそ落とし穴が待ち受けているものです。
思わぬところで、その事件は起こりました。
ある日の訓練場。いつもの如く現れたアヤの姿を、一目見るなり絶句するコテツ。
何と、彼女は夏祭りの時に買った白い水着を着ていたのです。
あまりにも場所にそぐわないいでたちですが、アヤ自身はまったく気にする様子がありません。
コテツ「そ、その格好何とかしやがれ! ……お前、俺が男だってこと忘れてるだろ!?」
アヤ「あぁ、白着てると美少女っぽく見えるかなと思って。コテツ君の反応からするとそう見えるみたいね(笑)」
何か、色々な意味でかみ合っていない会話のような気がしますが……。
この時のコテツには、それを気にしている余裕はまったくなかったようです。
コテツ「……とにかくだ、お前はちったぁ人目ってもんを気にしやがれ!」
色々と限界なのか、もはや涙目。
しかし、その必死の訴えにも関わらずアヤは耳を貸そうとはしませんでした。
アヤ「人目って……だからこういう格好してるんじゃない。冒険もの小説の挿し絵に出てくるヒロインはこんなような衣装よ?」
とりあえず、一言だけ言わせてくださいアヤさん。
貴女の愛読書、絶対何か勘違いをしていると思われます。
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第118回更新 |
冒険結果
(別窓で結果が開きます) |
アヤの一風変わった(?)服装の好みが発覚し、コテツにとっては色々と頭の痛い事態となりました。
今回も同様にゴーレムとの模擬戦を行うことにしたものの、周囲の視線とアヤ本人の水着姿が気になってか、なかなか集中することが出来ないようです。
思わず溜息を漏らすコテツの横で、アヤはさして気にした様子もなくゴーレムの動力源に興味深々。
もはや何を言っても無駄と悟り、コテツはこの憤りをゴーレムたちにぶつけることを決意しました。
コテツ「こうなったら八つ当たりだ、死ねぇ!」
……合掌。
戦闘の方は、前回と同様に特に大きな波乱はありませんでした。
やり場のない苛立ちのまま暴れ回るコテツの勢いは(ちょっと別方向に反れそうになりつつも)止まらず、ゴーレム2体をほぼノーダメージで撃墜。
これで、少しは気が紛れるかと思われたのですが……。
コテツ「何だろう、全然スッキリしねえ……」
やはり八つ当たりで得られるものなどないということか、コテツの苦悩はしばらく続きそうです。
頑張れ少年、きっと未来は明るいぞ。……たぶん。
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インターミッション |
そろそろ、また御前試合の時期が近付いてきました。
前回は1人であっさり玉砕したコテツですが、今回からは2人でチームとしてエントリーが可能になります。
俄然、やる気も出ようというものです。
しかし、そんな彼には大きな悩みがありました。
そう、相方であるアヤの服装です。
防御力皆無のあの水着では試合に到底耐えられませんし、そもそもあの格好で観客の前に現れること自体が問題です。
コテツ「……言っとくが、間違ってもあんな格好するなよ?」
彼が警戒の眼差しでアヤに告げると、アヤは涼しい顔でこう答えました。
アヤ「いちおう試合用の服は買っておいたけど普通の服よ?」
この言葉に、ひとまず安堵の溜息を漏らすコテツ。……しかし、彼女の台詞にはまだ続きがありました。
アヤ「でもつまんないから、そのうち目立つのにしたいよねvv」
彼女の言う“目立つ”がどういう観点なのかは、もう聞くまでもありません。
思わず、コテツはがっくり肩を落としてしまいました。
めげるな少年、きっとそのうち慣れるさ! ……でも、それはそれで問題か。
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