第113回更新 |
冒険結果
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いつものように訓練場を訪れたコテツとアヤ。
しかし、今日は少しばかり雰囲気が違います。
何やら騒ぎが起こっているようなので近づいてみると、そこでは3人の男たちが1人の若者をよってたかって足蹴にする光景が。
どうやら、若者は模擬戦で彼らに敗れたようですが……3対1ではもともと結果は見えたようなもの。最初から、弱いもの苛めが目的だったのでしょう。
これを目の当たりにして黙っているわけにはいきません。
二人は、人混みを掻き分けつつ前に進み出ることにしました。
「次はお前たちが相手してくれるのか?」とニヤニヤ笑うゴロツキどもに構わず、まずは若者を助け起こします。
完全に無視された彼らは怒って武器を構えてきましたが、それはこちらも望むところ。
「その腐った根性叩き直してやる!」と猛るコテツの横で、アヤも「3対1で勝って喜んでるのってレベル低くない?」と毒舌を披露。
かくて、戦いの幕は切って落とされました。
今回の相手は見習い戦士が1人に見習い魔導士が2人。
3対2ということもあり、魔法を数多く食らうとやや危険かもしれません。
隊列を整える暇がなかったためにアヤは前列にいたのですが、案の定、卑怯者のゴロツキたちは彼女に攻撃を集中。
おかげで、アヤはその行動のほとんどを自らの回復に費やす羽目になってしまいました。
しかし、一方でコテツに対するマークが薄くなったの事実。
これはチャンスとばかり、ダブルスラッシュで果敢に攻めていきます。
アヤも幾度となく追い込まれながらギリギリのところで踏みとどまり、徐々に流れは2人の方へと傾き始めました。
やがて戦士見習いが倒れ、人数が互角になった時点で戦況はほぼ逆転。
持久戦の末、2人は無事勝利を収めることができました。
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インターミッション
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捨て台詞を残して去ってくゴロツキどもを見送った後、訓練場ではちょっとした歓声が。
彼らの非道に腹を立ててはいても、自分で立ち向かう自信がなかったということなのでしょうか。
それはそれで複雑な気分ですが、いずれにせよ人助けになったなら良しとすべきかもしれません。
しかし、この事件はこれで終わりとはならなかったのでした……。
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第114回更新 |
冒険結果
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今日も今日とて訓練場。前は不愉快な連中に出会ってしまったものの、気を取り直して鍛錬――と、思いきや。
アヤ「……また暴れてるのがいるわよ?」
見ると、あのゴロツキたち。今度は別の若者に標的を定めたらしく、同様に暴行を加えていました。
コテツ「またかよ……懲りねえな」
舌打ちしつつ、武器を手に進み出るコテツ。
前回の反省も踏まえ、傍らのアヤに声をかけていきます。
コテツ「アヤ、今日は後ろに下がってろよ。お前が倒れると困るからな」
少しばかり顔ぶれが違うとはいえ、一度倒した相手。
アヤも後列に下がり、これは楽勝かと思われたのですが、ピンチは意外なところから訪れました。
何と、アヤのプレイヤーの登録ミスで、キュアをまったく使用しない設定にしてしまったのです。
軽戦士と治療士見習いという構成上、基本のHPはどうしても低めにならざるを得ません。2人にとって、これは厳しい戦いとなりました。
如何に後列にいるとはいえ、回復がなくては持ち堪えるにも自然と限界があります。
理想としては短期決戦に持ち込みたいところですが、現状の火力ではそう簡単に上手くいくはずもなく。
戦いが後半に差し掛かった頃、とうとうアヤが倒れてしまいました。
この時点で、相手はまだ全員立っています。
つまり、ここからはコテツだけで3人を相手にしなくてはいけないわけです。
HPも既に半分を切っており、回復する手立ても勿論ありません。
しかし、この逆境に発奮したコテツはここから底力を発揮。
バックスウェーで敵の攻撃を回避しつつ、ダブルスラッシュで攻勢に転じます。
見習い戦士、見習い魔導士と倒していき、残りは見習い斥候ただ一人。
残りHPはコテツ35、見習い斥候94。
ここまで来たらやられる前にやるしか道はないのですが、相手の動きは意外に速く、連続攻撃を浴びたコテツのHPはあっという間に一桁に。
流石に駄目かと思われた瞬間、ダブルスラッシュが見習い斥候を直撃。
これが止めとなり、限界ギリギリの死闘を制しました。
戦闘終了時、コテツの残りHPは僅か2。――まさに、薄氷の勝利と呼べる一戦でした。
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インターミッション |
辛うじてゴロツキどもを退け、己の意地を張り通したコテツ。
倒れたアヤも幸い大きな怪我はなく、まずはホッと一安心といったところです。
以下は、クエスト終了後の一幕。
コテツ「おい、大丈夫か? 頼むから、無茶はしないでくれよな。まずは自分が最優先でいいからよ」
アヤ「前にさんざんやられてたから、連中の顔見たらちょっと逆上しちゃったのよ。次から気を付けるから」
よく考えてみれば、無謀の塊ともいえるコテツの口から「無茶はするな」などという言葉が出てくるのもおかしな話なのですが。
これはこれで、彼なりの心遣いといったところなのでしょう。
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第115回更新 |
冒険結果
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二度あることは三度あるということなのか。
訓練場で、2人はまたしてもあのゴロツキたちと遭遇してしまいました。
このような輩が懲りずにのさばっていること自体、現在のセンブラの冒険者事情が何となく窺える気もするのですが……今は、そんなことを言っている暇はありません。
何度でも相手になってやるとばかり、彼らの前に立ち塞がっていきます。
コテツ「こんな奴らばかりかよ……ちっ、冒険者が聞いて呆れるぜ……!」
アヤ「今度は前みたいにはいかないっていうか、気を付けていくからね」
今回はきちんとキュアも設定し直し、戦術に穴はありません。
コテツが斬り込んでいく一方で、アヤは冷静に彼をサポートしていきます。
場数を重ねてきたためか、この日は2人とも動きが冴えていたようです。
コテツはダブルスラッシュでクリティカルを連発し、アヤも回復の傍らでゴロツキの1人を仕留めることに成功。
気付いた時には、ほとんど苦戦することもなく全員を叩きのめしていました。
コテツ「てめえら、冒険者やめちまえ……!」
アヤ「こっちより人数多いのに降参なの?」
まだ怒り冷めやらぬコテツと、逃げていくゴロツキ達の背中に毒舌を浴びせかけるアヤ。
あのような者たちの存在を許してしまう、現在のこの国の体制はまだまだ問題があるかもしれません。
しかし、今回の出来事が2人に大きな成長を促したこともまた事実。
彼らには、これからもしっかり前を見て進んでもらいたいものです……。
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インターミッション |
ここ最近荒んだ出来事が続き、微妙に疲れてしまったニュージェネの2人。
そんな折、このセンブラで夏祭りが開催されるとの噂を耳にします。
たまには息抜きも良いかと、連れ立って出かけることにしたのは良いのですが……。
ここで、アヤの問題発言。
アヤ「コテツ君は『侍』とかいうのっぽいから……やっぱり『褌』っていうのをするの?」
この時、コテツの装備欄には『赤色の水着』の文字が。
プレイヤーとしては単純に守護色と同じ色の水着を選んだというだけの話なのですが、下手に和風なテイストのキャラクターであることが災いしたか、ストレートに『赤フン』を連想させてしまう結果になったようです。
コテツ「お前な、そりゃあ偏見ってもんだろ……とにかく、俺はやらないからなっ!」
コテツは真っ赤になって抵抗するものの、何となくアヤは納得しない様子。
――ど、どうするコテツ!?
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