New Ganarations冒険記
『御前試合』
『Material Wars』 第3期 第110回更新


コテツ
LV8
戦士見習い

冒険結果
インターミッション

冒険結果
(別窓で結果が開きます)

初めて迎えた御前試合。
緒戦からレベル差10倍以上の格闘家とぶち当たり、ほとんど100%勝機のない戦いではありますが、試合に臨むコテツの姿に悲壮感はありません。

コテツ「待ってるだけの奴が、強くなれるはずがねえんだ……!」

ブレイバーソウルも開放し、やる気だけは充分。
心身ともに万全の状態ではあったのですが、やはり壁はあまりに厚すぎました。

試合開始直後、格闘家の必殺技“夢幻乱舞”がコテツを直撃。
およそ最大ヒット数と思われる15連打を食らい、一気にHPが半減してしまいます。

これを見ていた観客(友人のプレイヤーさんたち)の中には、
(漫画『聖闘士○矢』の如く)「背景に宇宙が見えた」と呟く人もいたとかいなかったとか……ごめんなさい、最初にそれ言ったのは私です。

この時点で結末はほぼ見えたも同然ですが、これで諦めるくらいなら最初から出場などはしません。
何とか立ち上がって攻撃を繰り出していくものの、そこでまたも夢幻乱舞の嵐。
それでも最後の意地とばかり、コテツは7撃、次は2撃と少しずつ被弾率を下げていきます。

しかし、気力も運もここまででした。
こちらの攻撃は殆どが空を切り、反撃で削られるという状況は最後まで変わることはなく。
あえなく、コテツは1回戦敗退となりました。

コテツ「畜生……まだ、やれるってんだ……。覚えてろ、いつか絶対に超えてやる……!」

待ち受けていた厳しい現実。
届かなかった悔しさを胸に、初めての御前試合は終わりを告げたのでした。

インターミッション

試合終了後、コテツは当然の如く医務室へと担ぎ込まれることになりました。
如何に彼が頑丈とはいえ、熟練の格闘家の打撃をあれだけもらって無事でいられるはずがありません。

ベッドで敗戦の悔しさをただ噛みしめるしかないコテツでしたが、ここでは意外な出会いが待っていました。
医務室で手当ての手伝いをしていた女性が、彼に声をかけてきたのです。

彼女の名はアヤ=フローベル・ミモロ。治療士見習いで、冒険者の資格を得たばかりのとの事。
先ほどの試合をたまたま観戦していたらしく、それでコテツに興味を覚えた様子です。

アヤ「御前試合、すごかったよね」
コテツ「――いいんだよ、俺だってすぐに追いついてやるんだから。頼むから、そんな目で見るなよ……」


アヤは純粋に褒め言葉のつもりだったようですが、敗戦のショック覚めやらぬコテツには逆効果。
口を噤んで俯く彼に、アヤもそれ以上は何も言いませんでした。

その後、ダメージから回復したコテツは闘技場を出たところでアヤと再会。
結局、これが縁でパーティを組むことになりました。

勝利は得られずとも、待望の仲間を得ることが出来たコテツ。
これはこれで、大きな成果であったのではないでしょうか。